2016年4月23日土曜日

熊本大震災4月23日レポート

災害がもたらすのも…。

『ありがたいね…、シリア何かではこうやって食べれないんだよね。。。』
作業着姿のおじちゃんがご飯を前に手を合わせている.。
『年寄二人で、この先どうしようか…』
『まだ、怖くて家を見に行けてない…』
『つぶれた家から荷物何て出せるもんかね…』
避難所の片隅で声にならないほどの、つぶやきがお茶を飲みながら、
一服しながら聞こえて来ます。
人を選ばず、草木も動物も全てが地震によって、
今までとは変わってしまう…。



避難所に隣接する炊き出しで出会う様々な人の姿に、
今の世界の状況や、人の気持ちが伝わってくる気がします。
年齢も性別も、普段なら出会う事も無いかも知れない方々など、多くの方々と向き合います。
今日は、朝から昼食のカレーと温野菜を仕込みます。
スプーンが無い!と言う壁にぶち当たりましたが、ちょっと離れた所のスーパーが営業を始めたので、調達できました。皆さんありがとうございます。
 


昼も食べ終わると、夕食の食材で足らない物の調達です。。
南阿蘇村の立野地区の方々と阿蘇の方々と共に1日2食作っているのですが、
僕の役割の多くは、足らない物を調達する、地域の方々が出来るだろうと思われる事を地域の方々とボランティアでやって行く、地域のボランティアの方々が中心となり地域の困っている人の手助けが出来るようになる、行政とそのボランティアグループが連携をとり共に復興を目指す仕組みを現場で一緒に動きながら模索する、ざっくり書くと南阿蘇での私の動きです。




私たちは、外から応援に来たボランティア。
外から来た人はいずれ各地に帰ってしまう現実があります。
居る間に何か力になってあげたいと言う気持ちで来ているのですが、
僕はあれがしたい、これがしたいと言わないようにしています。
出来るだけ、そこで必要な事に対して反応し動ける体制をいつもとっています。

そして、現場では出来るだけ人の顔色を伺いながら動くようにしています。
被災された方の暮らしは普段とはまたく違う状況なのですが、
災害が有ったからこそ生まれるモノやコトも多くある気がします。
新しく移住された方々と、代々この地で暮らす方々が、この震災を通じて会話が生まれ、
助け合いや会話が生まれています。

少しずつ地域のボランティアと行政がタッグを組んで動き出しています。
日々天候の不安はあるものの、希望の光が僕には見えて来ました。
やるじゃん!熊本。




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