2016年4月19日火曜日

熊本大震災4月19日レポート

益城町の役場の隅で朝を迎えました。


益城町の一角に居るのですが、沢山の家屋が倒壊しており、
昨日お会いした方のお話では、この地域では80%の住宅が倒壊したとの事です。




買い物に行くにも車が欠かす事の出来ない立地です。
ですから比較的傷の浅い車両を出してあげたいと思い、
仲間と共に重機を使いながら車両を取り出す作業をしてました。




最初の地震から5日が立ちました。

もう、心が折れそうだだった…
車があれば、荷物も詰めるし、お風呂へも行けるし、食べ物も手に入れられるかもしれない。。。
何も手を付ける事が出来ず、ただただ呆然としてた5日間でした。
傷ついていても、これからも大事に乗って行きます。
勇気が湧いてきましたとの涙ながらのお礼の言葉に、
私も涙が出そうでした。
午前中に3台、昼に1台の車をとりだす事ができました。
仲間と共に、昨日よりこの地区の車を8台出す事が出来て良かったです。


午後一番は、倒壊家屋から必要なモノを取り出作業です。
物資を当てに出来る状況じゃないので、着替える衣類などをまずは取り出します。
着のみ着のまま逃げた訳ですから…。
おじいちゃんの補聴器も探したのですが、
物が小さすぎて見つける事が出来ず残念でした。



一通り衣類を出した後は、
位牌と過去帳を探し出します。
一階がつぶれ二階部分が上に乗っている状態ですので、
二階の窓から室内に入り込み二回の床を開いての侵入です。
当時の記憶を頼りに位置を決めて床を開くのですが、
激しい揺れで、どこへ飛んだのか…。
二階部分もそっくり潰れた訳では無く、跳ねるようにして潰れたようですから、
間取りの位置が合いません。
切り開いて隙間を作り、そこから這って侵入すのですが、
暗いからライトを点けての作業となります。


結局全部で3か所の開口部を開けて、
無事に位牌と過去帳を見つけ出す事ができました。

思うように進まない再建への道のり。
最初の地震から5日目、苛立ちっと焦りが、地域の方々にのしかかり始めています。

一歩でも、一つでも前に進めるように、
がんばってきます。














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